春の訪れを告げるヨシ焼き・緑川流域の環境保全など川口漁業協は環境問題に取り組んでいます。

ヨシキリの生息地

毎年、春の訪れを告げる恒例行事として、「ヨシ焼きIN緑川実行委員会」
主催によるヨシ焼きを緑川中州で実施しています。約5ヘクタール程の
中州に葦が群生しています。

ヨシは地下茎で繁殖し、汚れた水を浄化してくれます。伸びたヨシは、枯れ
ても朽ち果てることなくそのままの形状で残るため、新芽が出るまでに刈り
取って燃やさなければなりません。そうしないと太くて強い芽が育たないん
です。
浄化されたきれいな水には、色々な魚や蛍が生息し産卵の場になります。
また、野鳥にとっても、格好の住処のようです。
春先には「ヨシキリ」が巣を作り子育てをします。



「ヨシキリ」は夏、草原や湿原、川原など限られた場所に生息する鳥です。
漢字では「葦切」と書くのですが、ヨシに限り巣をかけるのでこの名が
付けられたようです。
大きな声で鳴くのも、ヨシキリの特徴で、まるでカエルのような鳴き声です。
調べてみると、実は「ヨシキリ」という名の鳥はいないんです。日本では、
オオヨシキリ(大葦切)とコヨシキリ(小葦切)がいて、鳴き声を聞くと違い
がわかるそうです。カエルのような大きな鳴き声はオオヨシキリの方です。
一方、コヨシキリの鳴き声は、声が小さく比較的かわいい声のようです。

春になると、ヨシ原は鳥のさえずりの大合唱でとても賑やかです。
この自然の営みを守るためにも、ヨシ焼きは欠かせない行事となっています。